20代後半の会社員です。 仕事はそこそこ順調だったのに、交際していた彼との関係がずっと中途半端で、夜になると頭の中がグルグルして眠れない時期がありました。 友達に相談しても「考えすぎ」で終わり、自分でもどう整理していいか分からなくて、試しにコ…
「福祉」という言葉には、どこか無条件の善性や道徳的な温もりが漂う。しかし、その内実を覗き込んだとき、そこにあるのは国から投じられる莫大な給付金をあざとく狙い取る、冷徹な利益追求の構造かもしれない。 本書『障害者福祉ビジネス 食いものにされる…
「自分らしく生きていい」「個性を認め合おう」――そんな美しい言葉がスローガンとして叫ばれる現代社会。しかし、その先に待っているのは本当に自由で多様な世界なのだろうか。 芥川賞作家・村田沙耶香による『世界99』は、人間が信じる「正しさ」や「多様性…
「なぜ、愛する人と子どもを作らなければならないのか?」 かつては当たり前とされていた「恋愛」「結婚」「出産」のセットメニュー。芥川賞作家・村田沙耶香による『消滅世界』は、その当然とされる繋がりを徹底的に解体し、一新された社会システムを描き出…
「夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで」 あまりにも何気なく、そして涼やかな顔で放たれるこの一言。芥川賞作家・村田沙耶香による短編集『生命式』は、一読した読者の頭の芯を強烈に揺さぶり、私たちがしがみついている「常識」や「正常」という足場を跡形…
「10人産んだら、1人殺せる」 あまりにも不穏で、それでいて奇妙な論理的整合性を感じさせるこの一文から、物語ははじまる。芥川賞作家・村田沙耶香による『殺人出産』は、私たちが当たり前のように信じ込んでいる「倫理」「性」「家族」、そして「正しさ」…
村田沙耶香さんの作品を、「コンビニ人間」「信仰」「地球星人」と読み進めてきて、もう一冊、気になっていたのが、この作品です。 2012年に朝日新聞出版から単行本が出て、のちに朝日文庫にもなりました。2013年に第26回三島由紀夫賞、そして第1回フラウ文…
「コンビニ人間」で普通を、「信仰」で信じることを考えたあと、村田沙耶香さんの作品として、もう一冊、気になっていたのが「地球星人」です。ただ、先にお伝えしておくと、この作品には、性暴力や殺人など、とても重い描写が含まれていると紹介されていま…
朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」で、人が何かにのめり込む力と、その仕組みについて考えたあと、「信じること」を正面から扱った作品がないかを探して、村田沙耶香さんの「信仰」にたどり着きました。 2022年6月に文藝春秋から単行本が出て、202…
朝井リョウさんの「正欲」や、辻村深月さんの「傲慢と善良」を読むなかで、世間の「普通」とどう付き合うか、というテーマが、私の中で何度も浮かんできました。 その源流のような作品として、ずっと気になっていたのが、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」で…
このところ、「人生アップデート大全」や「とっぱらう」など、習慣や行動を変えるための本を、いくつか読んできました。 その流れで、この本が気になりました。ただ、新しく出たばかりの本で、私が確認できたのは、紹介記事に載っていた「はじめに」の部分が…
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