Kindle作家さんの多く集まるLINEオープンチャットで、この作品の2を紹介されてて、1から読んだみたいと思いダウンロード。
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何があっても、ここに居られる限り、私は自分が幸せだと知っていなければいけない」
(このエッセイ集は、北海道の「あさひかわ新聞」-㈱北のまち新聞社-で連載している『沖縄移住記 果報を探して』を、著者自身でまとめ、Kindle本として自己出版したものです)
3ヶ月間の西表島生活を経て、「やんばる」と呼ばれる自然豊かな沖縄本島北部へ—。
これは、沖縄のガイドブックでも、「地方移住」のノウハウ本でもありません。
実用的な情報を集めたものではなく、沖縄移住を勧めるものでもありません。これは、ただ住んでみたいという理由で、28歳で沖縄県へ移住した私が、生まれ育った北海道とは何もかも真逆の土地で、どんな風に日々を過ごし、何を感じていたのか—その、あくまで主観的で、ごく個人的な、3年間の記録です。
初体験の本格的な梅雨。発生してすぐ接近する台風。毎日当たり前の熱帯夜。夏も冬も旺盛に茂る緑。珊瑚の海で、マングローブの川で出会った、美しい生きものたち—
冬は深い雪に埋もれ、最低気温-41℃を記録する、北海道・上川盆地の畑の中で育った私が、沖縄の「やんばる」で感じとった風と光、色と匂い。
どこに住んだって幸せになれる。どこの街だってきっと楽しい。
けれどもどうしても心をつかまれて動けなくなる土地がある。「沖縄にいるのに、沖縄が恋しい」
沖縄での日々はまだ続くけれど、36ヶ月の日々に感謝をこめて、この本を残します。
*2018年11月から時系列となっていますが、1話1話は900字以内の読みきりです。
-各タイトル-
海を通う / ナチュラルでいることしかできない / 夏の匂いと山鳩の声 / 桜の山に暮らす / うりずんが訪れて / リゾートのとなりの日常 / 島から島へ / うりずんの花 / 梅雨明けの報せ / 夏は続く / 九月の雪景色 / ゴーヤと台風 / 二度目の引っ越し / 景色を広げる / いつも雪が降っている気がする / 春を望む心は同じ / 暮らした街のメロディ / かけがえのないうりずん / 梅雨の功績 / 沖縄で考える自由について / 二十九回目の夏は終わらないで / 大きな海に自分を映して / 会社で台風ナイト / 三年目の振り子 / ハブはこわいけど / ゴーサイン / 焚火の香りの部屋にて / まだ見ぬ魚を追いかけて / 泳げない海へのゆめ / 時間を取り戻す方法 / 人生をそのまま夏休みにしたい / ひとり川辺に立つときは / 海をうけとったなら / 少年の性分 / お気楽な移住 / 沖縄にいるのに、沖縄が恋しい / あとがき
-著者プロフィール-
北海道出身。4人姉弟の長女。魚座O型。本書が自己出版1作目。北海道時代は様々な仕事をしながら、父親の田んぼと畑を手伝う。2018年10月に沖縄県へ移住。仕事をしながら、「あさひかわ新聞」に『沖縄移住記 果報を探して』の連載を始める。趣味は自然探索、ルアー釣り、キャンプ、note。
鳥本明の感想
恰幅のいい四十代の上司も、二十代のお姉さんも、みんな「○○さぁーね」といったやわらかな語尾になるので、仕事の話をしているのに心が和むのがなんだかおかしい。
沖縄出身なんですが、やわらかな語尾って考えたこともなかったので新鮮でした。
どっちかというと、『タックルサリンドー』みたいな強い言葉の印象が強かったです。
江丹別からマイナス三六度のニュースが聞こえてきたころ、沖縄本島では日本一早い桜が満開だ。
たぶん北海道であろう地名と、沖縄との対比が面白いと思いました♪
コロナ禍の描写もよくて、誰もが日常を取り戻したいっていうのに、すごく共感しました。
コロナについて
この「たまたま」発生した感染症の大流行を経験した後の私たちは、反省や後悔や悲しみの後に、今までは想像もしなかった場所に立って、誰も見たことのない景色を手に入れるのかもしれない。それがいつか「たまたまの功績」になるように、学ぶことをやめず考え抜き悩み抜き、そして生き抜くしかない。
と書かれていて、とても強いなぁって思いました。
ボクも、コロナ禍に出産と大変だったけど、生き抜くしかなかったです。
とても読んでいて気持ちの良い本でした。
ボクは沖縄人ですが、沖縄を好きになってくれて、とても嬉しいです♪
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